現在、コロナ禍でのワーホリや留学を考えている人、特に学生は親に反対されている人もいるかと思います。私自身も親に反対され続け、留学を諦めていた時期もありました。そこで私がどのように親を説得したか、留学を許してもらったかを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
3月‐当初の留学計画
元々、パンデミック以前からワーキングホリデーでカナダに行くことを考えており、2020年4月に渡航するつもりでビザや学校の手配を進めていた。大学3回生を1年間休学し、帰国後就職活動を始めればほかの人に遅れを取らず大学生活を送れるという計画で、休学届も1月中に提出。
しかし2020年3月にカナダがロックダウンを宣言し、いきなりカナダに入れなくなった。その時は、「もう少し早く入国していればよかった」くらいにしか思わず、すぐにまた国境が開くだろうと楽観視していた。しかし3月末には世界中の状況がガラリと変化。結果、大学の教務部に無理を言って復学届けを出さざるを得ない状況になっていた。
カナダ移民局からのメールには、
“ワーキングホリデービザで入国するためにはエッセンシャルな仕事でなければならず、ジョブオファーが必要”
と明記されており、当時の自分は「エッセンシャルな仕事ってなんやねん」「カナダになんのツテも人脈もない自分じゃ無理かあ」と諦め、国境が開くまで待つことにした。
4~8月‐国境が開くのを待っていた
4月にカナダに渡航できなくなったので、4月からは大学のオンライン授業を受け、悪くなる一方のニュースを見る毎日。その頃は大学の春学期の終わる7月末に照準を合わせ、渡航日を決めていた。その頃も7月には渡航できるだろうと楽観視していて、春夏は日本の新規感染者減少+規制が緩和されたのもあって友だちと楽しい時間を過ごし、渡航を夢見ながら英語の勉強にも精を出した。
しかし7月になっても8月になっても開かない国境。もしかしたら行けないかもしれない。急に焦って就活を始め、9月から秋学期の授業も開始。カナダに渡航するのは正直諦めモードだった。
元々ワーホリを応援してくれていた親も「こんな状態で海外に行ってほしくない」と言っていて、もう行けないのかなあ。ビザが無駄になるなあと考えていた。
9月‐転機
2020年9月、海外好きの友だち何人かで集まった時に、ある男の子が
「俺来週からドイツ行くねん」
と宣言。このコロナ禍で6月から学生ビザを取得するために動いていたらしい。
もうすでにビザを持っていて何も動かず状況が好転するのを待つ自分と、自ら環境を変えていく友だち。
どちらがなりたい自分か、どちらが将来後悔しない生き方か。言わずともわかるだろう。
10月‐親への説得
自分自身の決心がついたからと言って大学の授業料を親に出してもらっている手前、親の承諾なければワーホリには行けない。実際援助してもらわなければカナダでは生活できない状況だったし、納得してもらうためにはどうすればいいのか一晩中考えた。
そこで考えたのがレジュメづくり。
自分は話で納得させるのは得意ではないと知っていたので、Wordで計画をまとめてた。さらにレジュメでの説得にはほかにも利点があって、形に残るものの方が覚悟や決意を正確に伝えられるし、苦労や悩みをを可視化できる。
そのときのコロナの状況を加味し、以下の3つの計画をまとめて提出。
①カナダで1年間ワーホリする計画
②アイルランドに半年語学留学してから半年カナダでワーホリする計画
③アイルランドで1年間留学する計画
学生ビザが取りやすくコロナの状況が悪くなかったアイルランドへの留学も視野に入れ、3つのプランを錬成。カナダの状況が悪化しても留学に行けるようにいくつかのプランを考え、親に軽く説明して資料を読んでもらった。
レジュメの内容は、
- 留学に行く理由
- 各国でのコロナの現状
- なぜカナダ・アイルランドなのか
- 都市・語学学校について
- 費用
- 留学スケジュール
- 決意表明 等
その夜は不安と高揚感でなかなか寝れず、ずっと留学について考えていた。
一晩明け、朝洗面所で歯を磨いていると仕事に行く前の父から
「留学頑張るんやで」
これを聞いた瞬間、「許してもらえたんだ、カナダいけるんだ」と思うと同時に、普段かっこつけることのない父がそんなきざなこと言うんだと笑けてきた。
渡航準備
それから自分自身でワーホリのチャンスを掴むため、情報収集のためTwitterを本格始動し、すでに渡航している人に現地状況や渡航方法を質問。ジョブオファーや渡航準備、休学準備のため毎日パソコンに向かう日々。
小学校の遠足で一番楽しいのはおやつを買いに行く時間だと言われるように、ワーキングホリデーの準備をしている間は本当に楽しくて、ワクワクしていて、英語のやる気も十分で。これまで延期などなかったかのように渡航準備を進めた。
まとめー決意を見える形に
結局初めから計画していた1年間のカナダでのワーキングホリデーになっているけど、説得するためにアイルランドについて知ら寝た時間は全く無駄ではなかった。テキトーにレジュメを作っていたら許してもらえなかっただろうし、何よりアイルランドにも興味が出てきて行ってみたくなった。
『やらない後悔よりもやって考察』を座右の銘として生きてきているので、何事も行動してみないと何もわからない。
今、このコロナ禍で、本気で留学を考えているのに親が許していない人はぜひ色々試してみてください。ほとんどの親は子供に「何事にも挑戦してほしい、貴重な経験をしてほしい」と思っているに違いありません。しかし所詮親と言っても他人なので、同じ考え方をしているわけでも、人生に責任をとってくれるわけでもありません。ましてやこのコロナ禍。誰が好きで家族に自らリスクの高まる場所で暮らしてほしいと願うでしょうか。
そんな時、理解してもらうのに一番有効的なのが『考えを見える形にすること』だと考えています。レジュメでもプレゼンでもなんでも構いませんが、自分の得意なことで決意や覚悟を見せれば親もわかってくれるはずです。頑張ってください。
トロントとバンクーバーの現在の様子もまとめたので、これで説得力を少しでも上げれれば幸いです。